「そろそろ正社員になりたいけど、何から始めればいいかわからない」「バイト経験しかない自分でも、本当に受かるのかな」と不安に感じていませんか?
結論からいうと、20代のフリーターは正社員になれます。ただし、フリーター期間が短いほど有利なので、動くなら「今」がベストです。特定のサービスに偏らず、フリーターが使える就職ルートを中立に比較し、面接での答え方まで例文つきで解説します。
- データで見る、フリーターから正社員になれる可能性
- フリーターが使える5つの就職ルートの比較
- 正社員になるまでの5ステップと期間の目安
- 面接で「なぜフリーターだったのか」と聞かれたときの答え方(例文つき)
フリーターから正社員にはなれる?データで見る現実
「フリーターから正社員は難しい」と聞くことも多いですが、実際のデータを見ると、正しいタイミングで動けば十分に可能です。
フリーター期間が短いほど正社員になりやすい
労働政策研究・研修機構の調査では、フリーター期間が短い人ほど正社員になれた割合が高く、期間が長くなるにつれて下がる傾向が示されています。
| フリーター期間 | 男性 | 女性 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 1年以内 | 74.7% | 64.6% | 68.8% |
| 1年〜2年 | 64.2% | 58.8% | 61.2% |
| 2年〜3年 | 68.9% | 47.5% | 56.6% |
| 3年〜4年 | 69.0% | 55.8% | 61.1% |
| 4年〜5年 | 51.4% | 28.8% | 37.9% |
| 5年以上 | 44.3% | 24.5% | 32.3% |
具体的に1年以内では男女合計68.8%と高い割合ですが、4年以上フリーター期間を過ごすと30%代まで減少します。フリーター期間が短いうちに動くほど正社員転職は有利です。
20代の採用に積極的な企業は多い
20代の採用に積極的な企業は9割を超えており、20代はまだ「伸びしろ」で評価してもらえる時期です。
| 年代 | 採用に積極的 | 経験者採用に積極的 | 未経験者採用に積極的 |
| 20代 | 90.8% | 77.8% | 62.1% |
| 30代 | 88.5% | 71.2% | 54.9% |
| 40代 | 78.7% | 57.4% | 42.9% |
| 50代 | 63.7% | 43.7% | 34.9% |
| シニア人材(定年後再雇用・60歳以上など) | 58.3% | 39.1% | 31.9% |
ただし、企業は誰でも採用するわけではなく、求める水準に満たない人は採用しない傾向を強めています。だからこそ、準備をして選考に臨むことが大切です。
正社員有効求人倍率(厚生労働省、令和8年7月分)は1.00倍となり、やや落ち着いてきています。

20代のうちは経験より伸びしろで見てもらえる時期。迷っている時間がいちばんもったいないです!
フリーターから正社員になる5つのルート【比較表】
フリーターが正社員を目指す方法は、大きく5つあります。まずは比較表で全体像をつかみ、自分に合いそうなルートから詳しく読んでみてください。
| ルート | 向いている人 | スピード | 費用 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 正社員登用 | 今のバイト先が好き | 遅め | 無料 | 登用実績の確認が必須 |
| 就職エージェント | 何から始めるか不安 | 速い | 無料 | 担当者との相性 |
| ハローワーク | 地元で働きたい | 普通 | 無料 | 求人の質にばらつき |
| 求人サイト | 自分のペースで探したい | 普通 | 無料 | 選考対策は自力 |
| 紹介予定派遣 | 職場を見てから決めたい | 普通 | 無料 | 正社員化は確約ではない |
①アルバイト先の正社員登用制度を使う
アルバイトなどの非正規雇用から、会社の試験や評価を経て正規雇用(正社員)へと切り替える制度です。 実際の職場の雰囲気や仕事内容を把握した上で、正社員を目指すことができるため、安心感があります。一方、「制度はあるが実績がない」ケースもあるため、事前に実績の確認をすることが大切です。
- 今のバイト先の業界で働き続けたい
- 店長や社員に相談できる関係がある
- 制度を利用して正社員登用された実績がある
②フリーター・既卒向けの就職エージェントを使う
就職エージェントでは、無料で求人紹介・書類添削・面接対策を受けることができます。正社員の就職に精通した20代未経験に特化したエージェントがあるため、何から始めたらいいかわからないという方はエージェントの活用を視野に入れましょう。担当者と合わないケースもあるため、複数のエージェントから話を聞いてみて相性のいいエージェントを探せると理想の転職に向けたサポートを受けることができます。
- 正社員になるために何から始めたらいいかわからない
- 求人紹介・書類添削・面接対策までサポートして欲しい
- どんな求人なら正社員に挑戦することができるか知りたい
おすすめのエージェントの探し方がわからない方は、以下記事を参考にしてみてください。


③ハローワーク・わかものハローワークを使う
ハローワークとは、国(厚生労働省)が運営する公共職業安定所という無料の総合雇用サービス機関の愛称です。わかものハローワークは、正社員を目指す若者(おおむね35歳未満・34歳以下)を対象に、無料で専門的な就職支援を提供する施設です。専任のナビゲーターによるマンツーマンの職業相談やカウンセリングを受けることができます。対象年齢や窓口の有無は地域で異なるため、最新情報は公式サイトで確認してみてください。
- 地元で働くことを前提に求人を探したい
- 無料のセミナーやグループワークを通じて、同じ境遇の仲間と交流したい
- 職業訓練の相談や受講をしたい
④求人サイト・スカウトアプリで探す
リクナビやdodaなどの大手求人サイトで「職種」「勤務地」「年収」などの条件で絞って検索することができます。履歴書・職務経歴書を登録することで、気になる求人に応募することが可能です。スカウト型アプリであれば、プロフィール登録だけで企業から声がかかります。企業にアピールできる経験があれば、スマホで完結するスカウト型アプリの活用を視野に入れましょう。
- 自分のペースで求人を探したい
- どんな企業からスカウトが来るか知りたい
- PCやスマホから簡単に応募したい
⑤紹介予定派遣で職場を見てから決める
紹介予定派遣とは、一定期間(最長6ヶ月)派遣社員として働いた後、本人と企業が合意すれば正社員や契約社員などの直接雇用に移行する働き方です。期間を通じて、仕事内容や職場の雰囲気が自分に合うか確認できます。但し、就業前に書類選考や面接を行うことが認められており、直接雇用は確約されていない点には注意してください。
- 職場を見てから決めたい
- 仕事内容が自分に合うかやってみて確かめたい
- アピールできる経験がないのでまずは一定期間を通じて経験を積みたい
フリーターから正社員になるまでの5ステップ
就職活動の期間は、一般的に2〜3か月が目安です。理想の正社員就職を叶えるために、希望条件や「譲れないこと」の整理は必ず行いましょう。もしこの時点からサポートして欲しいという場合は、エージェントとの初回面談時にその旨を伝えて一緒に整理してもらいましょう。
STEP1:希望条件と「譲れないこと」を整理する(目安1週間)
まずは、正社員として働くうえでの希望条件を書き出してみましょう。職種・勤務地・休日・年収・残業の有無など、思いつくものをすべて出して構いません。
書き出したら、それぞれを「絶対に譲れない」「できれば叶えたい」「こだわらない」の3つに分けます。ポイントは、「絶対に譲れない」条件を1〜2つに絞ることです。すべての条件を満たす求人はほとんどなく、譲れない条件を広げすぎると、応募できる求人が見つからなくなってしまいます。



たとえば「土日休み」と「実家から1時間以内で通える」の2つだけを譲れない条件にして、年収や職種は柔軟に考える、といった決め方です!
STEP2:職種・業界を2〜3個に絞る(目安1〜2週間)
次に、目指す職種や業界を2〜3個に絞ります。候補が多すぎると志望動機に一貫性がなくなり、面接で「なぜこの仕事なのか」を説得力を持って話せなくなるためです。
絞り込むときは、次の3つの視点で考えるのがおすすめです。
- バイト経験から考える:接客経験があるなら販売職や営業職など、これまでの経験を活かせる仕事
- 得意なことから考える:人と話すより黙々と作業するほうが好きなら、製造や物流など
- 将来なりたい姿から逆算する:手に職をつけたいならITエンジニアや施工管理など、専門スキルが身につく仕事
「今できること」と「将来どうなりたいか」の両方から考えると、入社後のミスマッチを防げます。未経験から正社員を目指しやすい職種は後ほど詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
STEP3:履歴書・職務経歴書を作る(目安1週間)
応募先の方向性が決まったら、応募書類を準備します。「アルバイトしかしていないから書くことがない」と思うかもしれませんが、アルバイト経験も立派な職歴として書くことができます。
書類で大切なのは、「どこで働いたか」だけでなく「どんな役割を任され、どんな工夫をしたか」を具体的に伝えることです。新人スタッフの教育やシフト作成、売上目標への貢献など、任されたことがあれば積極的に書きましょう。



履歴書だけで応募できる求人もありますが、職務経歴書を用意しておくと、アルバイト経験を詳しくアピールできます!
STEP4:応募と面接(目安1〜2か月)
書類が準備できたら応募を始めます。このとき、1社ずつ結果を待つのではなく、複数の企業に並行して応募するのが基本です。複数社を並行して進めることで面接に慣れることができ、内定後に条件を比較して選ぶことができます。
一方で、同時に進める企業が増えると、スケジュール管理が大変になります。工夫しながらミスを防ぎましょう。
- 応募状況を一覧にする:スマホのメモやスプレッドシートに、企業名・応募日・選考段階・次の予定を記録する
- 面接日程はすぐカレンダーに入れる:バイトのシフトと重ならないよう、決まった時点で登録する
- 企業からの連絡にはできるだけ早く返信する:返信の早さは、社会人としての基本姿勢として見られています
- Web面接を活用する:移動時間がかからないので、バイトと両立しやすくなります
Web面接は企業側でも増える傾向にあり、マイナビの調査では2026年の面接手法の予定として「WEB面接が50%以上」が前年から3.9pt増加しています。バイトを続けながら就活するなら、うまく取り入れたい方法です。
出典:マイナビ「中途採用状況調査 2026年版(2025年実績)」 WEB面接と対面面接の割合<採用面接全体>(Q29)(p.68)
STEP5:内定後にバイト先へ退職を伝える
内定が出たら、いよいよアルバイト先に退職を伝えます。ここで大切なのは、バイトは内定をもらい、入社日が決まってから辞めるのが鉄則だということです。「就活に集中したいから」と先に辞めてしまうと、選考が長引いたときに収入が途切れ、焦って納得できない企業に決めてしまう原因になります。



退職を伝える前に、内定通知書や労働条件通知書を受け取り、入社日が確定していることを必ず確認しましょう!
伝えるタイミングは「1か月前」が目安
法律上は、雇用期間の定めがない場合、退職の2週間前までに申し出れば辞められるとされています。ただし、多くの職場では就業規則で「1か月前までに申し出る」などのルールが決められています。シフトの調整や後任探しの時間も考えて、入社日の1か月以上前には伝えるのが理想です。
契約期間が決まっているアルバイトの場合は、扱いが異なることがあります。雇用契約書や就業規則を事前に確認しておきましょう。
伝える相手と伝え方
退職は、店長など直属の上司に直接伝えるのがマナーです。忙しい時間帯を避け、「お話ししたいことがあるので、少しお時間をいただけますか」と声をかけてから伝えるとスムーズです。直接会うのが難しい場合も、まずはメッセージで相談の時間をもらい、電話などで話すようにしましょう。
退職理由は、正直に「正社員として就職が決まった」と伝えれば問題ありません。前向きな理由なので、応援してもらえることがほとんどです。
「突然で申し訳ないのですが、正社員としての就職が決まり、〇月〇日から勤務することになりました。そのため、〇月〇日で退職させていただきたいと考えています。これまで本当にお世話になりました。退職日まではしっかり働きますので、引き継ぎなどあれば教えてください。」
引き止められたときの対処法
人手不足の職場では、「もう少し続けられない?」「週1だけでも残ってほしい」と引き止められることもあります。お世話になった職場ほど断りにくいものですが、入社日は変えられないことを丁寧に、はっきり伝えましょう。
「そう言っていただけてありがたいです。ただ、入社日がすでに決まっていて、新しい仕事に集中したいと考えています。退職日まではできる限り協力させてください。」
感謝の気持ちを伝えつつ、「退職すること」自体は揺るがない姿勢を見せるのがポイントです。
退職日までにやっておくこと
最後まで気持ちよく働けるよう、次のことを済ませておきましょう。
- 担当業務の引き継ぎ:自分しか知らない作業があれば、メモにまとめて共有する
- 制服や備品の返却:制服・名札・ロッカーの鍵などは退職日までに返す
- 源泉徴収票の受け取り:入社先の年末調整で必要になるので、発行してもらえるか確認する
- お世話になった人へのあいさつ:最終出勤日に一言お礼を伝える
円満に辞めておけば、気持ちよく新しいスタートを切れます。
未経験から正社員を目指しやすい職種
未経験から正社員を目指すなら、「採用されやすいか」と「将来につながるか」の2つの視点で職種を選ぶことが大切です。採用されやすい職種ほど早く正社員になれますが、スキルが身につきにくい仕事だと、数年後に転職したくなったときに選択肢が限られてしまいます。反対に、将来性が高い職種は、入社前後の勉強が必要なこともあります。下の表で、自分に合うバランスを考えてみましょう。
| 職種 | 採用されやすさ | 将来の伸びしろ | 身につくスキル | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 営業 | ◯ | ◎ | 提案力・交渉力・数字管理 | 人と話すのが好き、成果を評価されたい |
| ITエンジニア | ◯ | ◎ | プログラミング・ITの基礎知識 | コツコツ学ぶのが苦にならない |
| 施工管理 | ◎ | ◎ | 工程・品質・安全管理、国家資格 | 現場をまとめる仕事がしたい |
| 介護職 | ◎ | ◯ | 介護技術、資格 | 人の役に立つ実感がほしい |
| 物流・倉庫管理 | ◎ | ◯ | 在庫・工程管理、フォークリフト免許 | 黙々と作業するのが得意 |
| 製造 | ◎ | ◯ | 機械操作・品質管理の技能 | 決まった作業を正確にこなせる |
| 販売・店長候補 | ◯ | ◯ | 接客・売上管理・マネジメント | 接客のバイト経験がある |
凡例:◎=特に当てはまる ○=当てはまる(編集部の評価)
すぐに正社員として働き始めたいなら「採用されやすさ」が◎の職種から、長い目でキャリアを築きたいなら「将来の伸びしろ」が◎の職種から検討するのがおすすめです。施工管理のように両方が◎の職種は、未経験の20代にとって特に狙い目といえます。
採用されやすい業種
未経験からでも正社員として採用されやすいのは、人手不足が続き、企業が「経験より人柄や意欲」を重視して採用している業種です。代表的なのが、運輸・交通・物流・倉庫の4つです。業種別で見ると人材の不足感が高かった業種は建設です。
出典:マイナビ「中途採用状況調査2026年版(2025年実績)」図2・図4
令和8年7月の新規求人は、製造業(6.8%増)、サービス業(5.6%増)、医療・福祉(1.3%増)などで増加しています。



データを見ても、これらの業界は未経験者の採用に前向きです!
スキルが身につき、将来の選択肢が広がる職種
「今すぐ正社員になる」だけでなく「数年後も選べる自分でいたい」と考えるなら、どの業界でも通用するスキルが身につく職種がおすすめです。代表的なのが、営業とITエンジニアです。
営業は、未経験から挑戦しやすい職種の代表格です。お客様の課題を聞き出して提案する力や、目標数字を管理する力は、業界を問わず評価されます。特に法人向けの営業は、ビジネスの基本が身につきやすく、将来の転職でも強みになります。
ITエンジニアは、IT人材の不足を背景に、20代の未経験者を採用して入社後に育てる企業が増えている職種です。プログラミングなどの専門スキルが身につけば、転職やキャリアアップの選択肢が大きく広がります。
「採用されやすさ」だけで選ぶと、数年後にキャリアの選択肢が狭まることもあります。20代のうちに持ち運べるスキルを身につけておくことが、将来の自分を助けてくれます。
接客・販売のバイト経験が活かせる職種
飲食店やアパレル、コンビニなどで接客のアルバイトをしてきた人は、その経験をそのまま強みにできる職種を選ぶのも一つの方法です。面接でも具体的なエピソードを話しやすく、「即戦力に近い人材」として見てもらいやすくなります。
販売職は、接客経験が最もダイレクトに活かせる仕事です。商品知識や売り場づくり、在庫管理など、バイト時代より一歩踏み込んだ業務を任されます。
店長候補は、店舗スタッフとして働きながら、売上管理やスタッフ育成などのマネジメントを学び、将来的に店長を目指すポジションです。バイトリーダーや新人教育の経験がある人は、特に評価されやすいでしょう。
バイト経験を強みにできる職種なら、未経験の職種に挑戦するより選考でアピールしやすく、入社後もなじむのが早いのがメリットです。
選考を突破するための対策【例文つき】
フリーターの就活でいちばんの壁は面接です。企業が何を心配しているかを知れば、答え方は自然と決まります。
企業がフリーターの応募者に抱く3つの懸念
- すぐに辞めてしまわないか:懸念を払拭できるように正社員として中長期でどんなキャリアを築きたいか伝えましょう
- 正社員として働く意欲があるか:長く働いてもらう前提で採用・育成コストが掛かる正社員として企業は採用します
- 社会人としての基本が身についているか:面接官への敬意を持って円滑なコミュニケーションを心がけましょう
面接では、この3つの不安を「経験」と「これからの行動」で打ち消すことを意識しましょう。
「なぜフリーターだったのか」の答え方
面接でほぼ確実に聞かれるのが、「なぜフリーターだったのか」という質問です。ここでは、次の3段構成で答えるのがおすすめです。
- 事実を正直に認める:ごまかしたり言い訳したりせず、フリーターだった理由を簡潔に伝える
- 反省や気づきを伝える:アルバイト経験のなかで気づいたことや、考えが変わったきっかけを話す
- 今後の意欲につなげる:だからこそ正社員として長く働きたい、という前向きな結論で締める
フリーターだったこと自体を否定する必要はありません。大切なのは、その期間を「次につながる経験」として語れるかどうかです。
「やりたいことが見つからなかったので、とりあえずアルバイトをしていました。」
理由が受け身で、入社後も「やりたいことと違う」と感じたら、同じように辞めてしまいそうな印象を与えてしまいます。
「大学卒業時は将来の方向性を決めきれず、アルバイトを続けていました。飲食店で2年間働くなかで、新人スタッフの教育を任されるようになり、人の成長に関わる仕事にやりがいを感じるようになりました。この経験から、責任を持って長く働ける環境で力をつけたいと考え、正社員を志望しています。」
フリーター期間を前向きな気づきにつなげ、長く働きたいという意欲をはっきり示せています。
アルバイト経験を強みに変える伝え方
伝えるべきなのは「何をしたか」ではなく、「どんな工夫をしたか」と「その結果どうなったか」です。結果は、「売上が〇%上がった」「ミスが〇件減った」のように、できるだけ数字で表すと説得力が増します。数字がない場合も、「店長から新人教育を任されるようになった」など、周りからの評価で伝えられます。
「アパレル店で1年半、販売を担当しました。お客様の用途や好みを最初にしっかり聞く接客を心がけた結果、個人売上で店舗内トップ3に入る月が増え、リピーターのお客様から指名されることも多くなりました。」
※例文の数字は一例です。自分の経験に合わせて、実際の数字やエピソードに置き換えてください。
履歴書・職務経歴書の書き方のポイント
「アルバイトは職歴に書いてはいけない」と思われがちですが、正社員経験がない場合は、アルバイト経験を職歴欄に書いて問題ありません。
- アルバイトも職歴として書く
- 任された役割を具体的に書く
- 空白期間は短く事実だけ書く
【状況別】フリーターが正社員を目指すときの戦略
同じ20代のフリーターでも、年齢や学歴、これまでの経歴によって、有利になる戦い方は変わります。自分に近い状況を確認してみましょう。
20代前半:ポテンシャル採用を最大限に使う
20代前半は、経験よりも「これからの伸びしろ」で評価してもらいやすい時期です。未経験の職種でも挑戦しやすいので、選択肢を狭めすぎず、興味のある仕事に積極的に応募してみましょう。
また、学校を卒業してから一度も正社員として働いたことがない人は、「既卒」として新卒の採用枠に応募できる場合があります。国の指針でも、企業には卒業後少なくとも3年以内の人を新卒として応募できるようにすることが求められています。卒業から3年以内なら、新卒向けの求人も選択肢に入れることで、チャンスが大きく広がります。
20代後半:職種を絞って早めに決める
20代後半になると、少しずつ「なぜこの年齢まで正社員経験がないのか」を問われやすくなります。企業の人事担当者を対象にした調査では、20代の採用に積極的な企業は9割を超える一方、30代〜40代では8割程度に下がっています。
20代後半は、職種を2〜3個に絞り込み、スピード感を持って就活を進めることが大切です。一人で悩む時間を減らすためにも、就職エージェントなどの支援サービスを使い、書類添削や面接対策を受けながら効率よく進めましょう。
高卒・大学中退の場合
高卒や大学中退の場合、「大卒以上」を条件にした求人には応募できませんが、「学歴不問」の求人は数多くあります。求人サイトでは、検索条件で「学歴不問」「高卒以上」にチェックを入れるだけで、応募できる求人を絞り込めます。
また、高卒・中退の人に特化した就職エージェントや、ハローワークの若者向け窓口など、学歴に不安がある人をサポートするサービスもあります。学歴よりも、アルバイトで培った経験や人柄を評価してくれる企業を選ぶことが、正社員への近道です。
一度正社員を辞めてフリーターになった場合
新卒で入社した会社を短期間で辞めてフリーターになった人は、「第二新卒」として見てもらえる可能性があります。第二新卒は、一般的に学校卒業後おおむね3年以内で、一度就職した経験がある若手を指し、基本的なビジネスマナーが身についている点を評価する企業も少なくありません。
面接では、前の会社を辞めた理由を必ず聞かれます。退職理由は、前職の不満や他人のせいにせず、「自分が何を学び、次にどう活かしたいか」という前向きな形で伝えましょう。
まとめ:フリーターから正社員へは「早く・自分に合うルートで」
フリーターから正社員になることは、20代なら十分に可能です。ただし、フリーター期間が長くなるほどハードルは上がるため、「いつか」ではなく「今」動き出すことが大切です。自分に合うルートを選び、面接ではアルバイト経験を強みとして伝えれば、正社員への道は必ず開けます。
- フリーター期間が短いほど正社員になりやすい
- 5つのルートから、自分の状況に合うものを選ぶ
- 面接では「すぐ辞めない」「意欲がある」ことを経験で示す
まずは、STEP1の「譲れない条件」を2つ書き出すところから始めてみましょう。
